最近ではクレジットカード機能を使っての買い物も増えて来ているので、返済を口座引落しで行っている人も増えてきています。
そんな口座引落しを主に使っている人にとってあると助かるサービスが「自動融資・自動貸越機能」です。
このサービスがあるカードローンを利用していると万が一の時にも備えることが出来ますが、全ての口座引落しの支払い対して対応しているわけではありません。
なので今回は自動融資、自動貸越機能についての特長と注意点などについて紹介していきます。
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自動融資、自動貸越機能とは
カードローンの返済で最も簡単に行えるのは口座引落しだと思いますが、その他の公共料金やクレジットカードだけでなく家賃、携帯電話料金などでも口座引落を利用している人も多いと思います。
毎月決まった金額だけを引き落とされるのであれば口座残高がどのくらいあればいいか計算しやすいですが、季節によって公共料金の金額は変わってきますしクレジットカードの利用額もまちまちになりがちです。
そうなると次の月にどのくらいの金額が引き落とされるのか把握しにくくなり、引き落とし金額よりも口座残高が少なくて引き落としができなかった。という事態になりかねません。
そんな時にあると役立つサービスが「自動融資」「自動貸越機能」です。
自動融資
自動融資はみずほ銀行ではスイングサービスなどと呼ばれていますがサービス内容は同じで、引き落とし額に対して足りなかった金額を自動で融資して貰えるサービスとなっています。
この自動融資に対応しているカードローンを利用していてその銀行の口座で引き落としを行っている場合は不足した分をすぐに補填してくれるので、引き落としが可能となり公共料金やクレジットカードの延滞などを起こす恐れが無くなります。
延滞を起こすと各カードローンに設定されている遅延損害金が発生し、発生する罰則金は以下の式で導き出すことが出来ます。
遅延損害金の利率は非常に高く、多少の差はありますがほとんどの場合20%程度に設定されているので、延滞日数が増えるに連れて大きな金額になっていきます。
なので出来るだけ延滞などは発生させない事に越したことはありません。
もちろん全ての引き落としに対して無条件に行われる訳ではありませんがそのことに関しては後ほど紹介します。
自動貸越機能
自動融資は基本的には自動融資と似たサービス内容ですが、若干の違いがあります。
自動融資の場合は口座から料金が引き落とされる時に自動で融資してもらうサービスなのに対して、自動貸越機能は自分で銀行口座から現金を下ろそうとした時に、足りない金額を補ってくれるサービスです。
なので自動融資と自動貸越機能の違いは口座残高が発生した時のシチュエーションという事になります。
定期預金担保貸付
自動融資にはカードローンから借りるだけでなく定期預金担保貸付というものが存在します。
カードローンで自動融資を受ける場合は自動融資で利用した金額は借入残高に上乗せさせるという形で請求されるという方法になっていますが、定期預金担保貸付ではカードローンを利用していなくても自動融資を受けることができます。
さらにカードローンを利用する際にあった審査なども必要ないので手軽に自動融資を受けることが可能です。
自動融資はカードローンであれば利用限度額を担保に融資を行いますが、定期預金担保貸付は何を担保に融資をするかと言うと名前の通り「定期預金」などを担保にお金を貸してくれるので審査も必要ないんです。
定期預金というのは定期的に決められた額を銀行に預けて貯金をしていくものです。
解約しない限りお金を引き出すことはできないので。老後のための資金や、何か目的の為に半強制的にお金を貯めることができるのでつい使ってしまうという事を防ぐことが出来る貯金の方法です。
金利もカードローンよりも遥かに低く、定期預金の90%程度まで借りることが出来るので、既に定期預金があってもしもの為に自動融資を利用したいと考えている場合は定期預金担保貸付の利用を検討してみましょう。
銀行カードローンのみのサービス
カードローンでサービスが充実しているといえば消費者金融カードローンというイメージがありますが、自動融資に関しては銀行系のカードローンのみのサービスとなっています。
というのも自動融資を行うには口座からいくら引き落とされるのかを把握しないと不足分を補うことができませんが、その金額を知ることが出来るのは口座を管理している銀行だけです。
なので自社で口座をつくることが出来ない消費者金融では自動融資のサービスを行うことは出来ないという事になります。
また銀行口座であればどこでも良いというわけではなく、利用しているカードローンを提供している銀行の口座が必要です。
それ以外の銀行で公共料金などの引き落としを行っている場合は、引き落とし口座を変えるか自動融資を諦めるかしかないので、若干の手間が必要になる事があります。
金利がお得になる可能性も
カードローンの中には金利は低いですが一定の条件をクリアしないといけない。という条件が通常のカードローンよりも難しいものも存在します。
金利引き下げ条件は住宅ローンを利用していないと行けなかったり、年収が一定以上必要などですが、自行の口座で公共料金を引き落としているという条件のものもあります。
そのような条件と自動融資サービスを併せ持っているカードローンの場合は、金利引き下げ条件を満たすと、金利も引き下げられ自動融資も受けることが出来るという2つのメリットを受けることができます。
なので自動融資だけでなくさらにメリットのあるカードローンが良いという場合は、紹介したような条件のカードローンを探してみるのもいいかもしれません。
自動融資の注意ポイント
自動融資はとても便利なサービスですが、いくつか注意しないといけないポイントもあるので紹介していきます。
カードローンの枠に空きが必要
自動融資に対応しているカードローンを利用しているからといって、いくらでも不足分を補ってもらえることが出来る訳ではなく、不足分を補うことが出来るだけのカードローンの枠が空いていないと融資してもらうことは出来ません。
自動融資もカードローンの中のサービスなので、決められた限度額を越えての融資は不可能です。
つまり利用限度額が100万円までだった場合に90万円借りている状態であれば10万円までしか振込融資に回すことが出来ないという事になります。
なので万が一に備えて自動融資を利用したい場合はある程度の余裕を持ってお金を借りておかないと不足分を補ってもらうことはできないので注意しましょう。
融資された金額には利息がつく
カードローンの枠に空きもあって自動融資を行ってもらえたとしても、自動融資で利用された金額は上乗せされる事になるので、カードローンの返済額は増えてしまいます。
つまり今借りている金額に自動融資分が上乗せされるのでその分多くの利息を払う必要があります。
なので便利だからといって多用するとそれだけ多くのお金が必要になるという事は覚えておきましょう。
返済計画が狂いやすい
カードローンでは計画的返済が大切になりますが、自動融資はうっかりした際に行われるのでいつの間にか返済額が増えてしまい返済計画が狂ってしまいます。
返済期間が伸びるとそれだけ多くの利息を支払う事になるのでそれを防ぐには、自動融資が行われた金額だけ毎月の返済とは別に繰り上げ返済を行いましょう。
繰り上げ返済を行った金額は全て借りている金額(元金)の返済に充てられるので自動融資された分を帳消しにすることができ、返済計画もほぼ元通りに戻すことができます。
全ての口座引落しに対応しているわけではない
自動融資は口座引落しの不足分に対して補填してくれるサービスですが、口座引落しの全てに対して融資を行ってくれるわけではなく、除外されているものもいくつかあります。
- カードローン返済
- 積立定期・積立預金
- ギャンブルのネット購入代金
このようなものに対して自動融資は対応していません。
基本的にカードローンの利用条件として望ましくないものとして「ギャンブル」「投資」「借金返済」などが上げられているので、自動融資の対象外になっているものはこれらに当てはまっています。
なのでギャンブルで利用しても自動融資で補填してもらえるから大丈夫と考えていると大変なことになるのでしっかりと対象外のものを覚えておきましょう。
スポンサードリンク自動融資を行っている銀行一覧
自動融資のサービスを行っているのは以下のような銀行やネット銀行のカードローンです。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- みちのく銀行
- きらやか銀行
- 山形銀行
- 北日本銀行
- 七十七銀行
- 栃木銀行
- 筑波銀行
- 埼玉りそな銀行
- 武蔵野銀行
- 千葉銀行
- 横浜銀行
- 足利銀行
- 滋賀銀行
- 北陸銀行
- 富山銀行
- 福井銀行
- 大垣共立銀行
- 京都銀行
- 近畿大阪銀行
- 池田泉州銀行
- 南都銀行
- 紀陽銀行
- 中国銀行
- 広島銀行
- もみじ銀行
- 山口銀行
- 阿波銀行
- 香川銀行
- 香川銀行
- 西日本シティ銀行
- 佐賀銀行
- 長崎銀行
- 肥後銀行
- 宮崎銀行
- 沖縄銀行
- 沖縄海邦銀行
- ジャパンネット銀行
- イオン銀行
まとめ
以上が自動融資、自動貸越機能についての紹介でした。
カードローンの支払いで口座引落しを利用するととても便利ですし、それに自動融資がついていると万が一にも備えることができ万全な態勢で返済を行って行くことが出来ます。
ですがその万全な態勢にしたからこそ口座残高がいくらあるのかなどに無頓着になりやすくなり、知らない間に自動融資が行われ返済額が増えているという事態になりかねません。
なので便利なサービスではありますが、あくまでサポートとして考えて口座管理はしっかりと行って計画的なカードローンの利用を行っていくようにしましょう。