利息制限法・出資法・貸金業法の違いと関係性…3つの法律の違いまとめ

法律

過払い金問題やグレーゾーン金利などについて調べた際に「利息制限法」「出資法」「貸金業法」という法律をセットでよく目にします。

特に利息制限法と出資法は同じような金利の上限について記載のある法律なので、この2つの違いがイマイチよくわからないと感じた事はありませんか?

この3つの法律がセットで出て来やすい理由や、上限金利を定めた法律が2つも何故あるのかなど、今回は利息制限法・出資法・貸金業法の違いや関係性について詳しく紹介していきます。

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利息制限法と出資法、貸金業法について

この3つの法律に付いては以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてもらいたいのですが、改めて簡単に紹介していきます。

この3つの法律はそれぞれ対象や特徴が違いますが、共通しているのはどうしても立場が弱くなりがちな借りる側の人を、一方的に搾取される事から守るために定められた法律です。

利息制限法とは

利息制限法とは全ての金銭の貸し借りについて金額に応じて金利の上限を設定した法律の事です。

  • 10万円未満の上限20%
  • 10万円~100万円未満の上限18%
  • 100万円以上の上限15%

利息制限法で設定されている金利の上限は以上のようになっているので、この上限金利を超えた分の金利は無効にすることが出来ます。

しかし利息制限法では違反した場合に無効にすることは出来ますが、刑事罰の規定は無いので刑事事件として罰することは出来ません。

他にも利息の天引きの禁止や、みなし利息の導入などが盛り込まれた利息に関する事する法律となっています。

出資法とは

出資法とは正式名称は「出資の受け入れ、預かり金及び金利等の取締に関する法律」で、主に業者が行うお金の貸し借りに付いての決まりが定めてある法律です。

具体的には

  • 業者から借りたお金の金利の上限は20%まで(個人間の場合は109%まで)
  • 元本を保証して出資金(出資者から提供してもらったお金の事)を集めては行けない
  • 銀行や法律で許可された業者以外が不特定多数から預り金(返還を保証されているお金)を集めることの禁止

などが明記されています。

元本保証をしてお金を集める詐欺などは多いので、そのような謳い文句での出資を持ちかけられた場合は出資法に違反した詐欺の可能性が高いので注意しましょう。

出資法は罰則が明記されてあるので、違反すると思い刑事罰が設定されているので逮捕、収監される場合もあります。

貸金業法とは

貸金業法とは消費者金融や信販会社などの貸金業に対する法律で、主にお金の貸し方に関するルールで下記のような決まりが明記されています。

  • 総量制の導入
  • グレーゾーン金利の廃止
  • ヤミ金対策
  • 貸金業の適正化

上記のようなルールが貸金業法に明記されていますが、銀行は貸金業法ではなく銀行法に基いているので、貸金業法は適用されません。

貸金業法は2010年に改正されそれ以前まで問題になっていた、消費者金融系業者の取り立ての方法や、グレーゾーン金利問題に対処できるように改正されました。

年収の1/3までしか借り入れできなくなった総量規制の導入や、今まで違法ではなかったグレーゾーン金利の廃止が特に重要で、この2つが導入された事で借入額や金利が大きく変わっていきました。

3つの法律の関係性

利息制限法と出資法、貸金業法は別々の法律ではありますが、「利息制限法と出資法」「利息制限法と貸金業法」というようにセットで効果を発揮するような関係性にあります。

グレーゾーン金利問題の際には出資法の上限金利と利息制限法の上限金利の間に幅があったので問題が発生したので、改正出資法や改正貸金業法でよりこの3つの法律の連携を取れるように改善されました。

まず出資法の金利上限を29.2%から20%まで下げましたが、まだ利息制限法の上限金利が15%~18%の際に出資法の上限20%との間にグレーゾーンがあるので、貸金業法でグレーゾーンを禁止することにしました。

このように改正することで3つの法律の連携が取れ、利息制限法を違反すると出資法又は貸金業法のどちらかに違反する事になるので、法の抜け穴を無くす事ができました。

3つの法律はこのような連携関係にあるので、セットで見かける事が多いのです。

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出資法と利息制限法の上限金利の違い

出資法と利息制限法の違いを簡単に紹介しましたが、改めて比べてみると同じ金融系の法律ではありますが、それほどそっくりと言う訳ではありません。

恐らくこの2つの法律が似ていると思ってしまうのは、どちらも上限金利を設定しているからだと思います。

2つも上限金利を設定せずにどちらかでまとめたら良いんじゃないかと思ってしまいますが、上記した法律の内容を比べると分かるようにこの2つの法律は対象としている物に違いがあります。

利息制限法が対象としているのは個人を含む金銭の貸し借り全てに関する法律なのでとても幅が広く、金利や利息が関わる法律の基本となっていると言えます。

一方出資法が対象としているのは一部個人を対象にしている点もありますが、基本的に貸金業者やその他の業者がメインの対象となっています。

この上限金利をもつ2つの法律の違いは利息制限法は個人を含む全てのお金の貸し借りに適用され金利の関わる法律の基本となる上限金利で出資法の上限金利は貸金業者などに利息制限法を守らせる為の上限金利という意味合いです。

なのでまずは貸金業者などお金を扱う企業は利息制限法を遵守しなさいという意味で出資法にも上限金利が設定されていて違反した場合には重い刑事罰の対象になるルールとなっています。

まとめ

以上が利息制限法、出資法、貸金業法の違いと関係性についての紹介でした。

法律が一度に3つも出てきたりすると混乱することもあると思いますが、この3つの法律の特徴を把握しておくことで利息に対する知識を多く得ることができ、出資法に違反した詐欺などの対策にもなります。

出資法と利息制限法の上限金利を知っておけば詐欺に騙されるリスクなどを減らす事が可能になります。

何も知らずにローンを組むよりも、法律を知っておく事で自衛が出来る事もあるので、最低限の法律は覚えておきましょう。