カードローンからお金を借りる際に最も気にする点は金利の数字で、少しでも低い金利で利用したいと考えていると思いますが、金利を抑えて利用する方法は実は存在します。
重要になるのは申込時の利用限度額で、希望額を高く設定しておく事で金利をお得に利用することが出来る可能性があります。
今回は金利の仕組みや希望額を高く申し込んだ時の注意点などについて紹介していきます。
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金利は元金が減っても変化しない
カードローンの返済方式残高スライドリボルビング方式では借りている金額(元金)が減っていくと返済額も減少していきますが、それと混同して元金が減ると金利も減っていくと理解している人もいるようですが、それは間違いです。
金利は元金が減ったとしても変わることがなく、例えば元金が100万円の場合の金利と元金が10万円の場合でも元になる金利は変わりません。
ただし「利息 = 元金 × 金利」なので金利が変わらなくても元金が減ることで発生する利息は減っていく事になります。
利用限度額が高ければ金利も低くなる
紹介したように金利は元金が減っても低くなるわけではないので、どのようにすれば金利を少しでも低い数字で利用することが出来るのでしょうか。
実は意外かもしれませんが、金利を抑えるのに重要になるのはカードローンを借りた後よりも借りる前の申し込みの段階にあるんです。
というのもカードローンには年3%~14%など金利に幅が設定されていますが、この金利の中からどの金利が採用されるかの基準になるのは利用限度額だからです。
つまり利用限度額が高ければ高いほど低い金利が適応され、低ければ低いほど高い金利が適応されます。
最初の利用限度額が設定されるのは申し込み時に記入した希望額を元に審査の過程で算出されることになります。
みずほ銀行カードローンでは利用限度額と金利の関係性は以下のようになっています。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円~100万円未満 | 年14.0% |
100万円~200万円未満 | 年12.0% |
200万円~300万円未満 | 年9.0% |
300万円~400万円未満 | 年7.0% |
400万円~500万円未満 | 年6.0% |
600万円~800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
金利を低く利用したい場合は希望額を高めに設定しよう
このように利用限度額は高い方が金利を低くする事が可能です、申込み時の希望額を低めに設定していた場合には希望額以上の金額に設定される事はあまり多くはありません。
審査に通ることを最優先したい場合は利用限度額は低めの方が効果的ですし、もちろんデタラメに高い希望額を記入した所ですぐに審査に落ちてしまいます。
現在では銀行も消費者金融も総量規制と銀行では自主規制を行っているので、借りられる金額は年収の1/3までと設定されています。

総量規制って何?…除外や例外になるケースも把握しておこう
なので他にもカードローンなどからお金を借りている場合は総額で年収の1/3以上にならない金額で、そこからある程度余裕をもたせる程度が利用限度額を高めかつ、審査に通りやすくなる金額と言えます。
ただし年収の1/3だけではなく今までのカードローンやクレジットカードなどの返済履歴なども影響してくるので、延滞などを行ったことがある場合はさらに低めの金額で申し込んだ方が懸命でしょう。
利用限度額が高くなっても自制して利用しよう
金利を低くする為に希望額を高めに申し込んで、自分が本来必要としている以上の利用限度額が設定された場合には、どうしても必要以上に借りたくなってしまうかも知れません。
予定通りの金額だけを利用して使いすぎないように自制をしないと、金利を下げても本来必要としていた金額以上のカードローン利用額になってしまっては結果的に多くの利息を支払う事になってしまいます。
なので利用限度額を高くすれば確かに金利は下げられる可能性がありますが、その結果必要以上に借りてしまっては本末転倒です。その点だけご注意下さい。
スポンサードリンク既にカードローンを利用している場合
今現在で既にカードローンを利用している方の場合でも金利を下げる方法がない訳ではありません。
金利を下げるには利用限度額を上げなければいけませんが、既にカードローンを利用している場合は増額申請で対応が可能です。
増額申請は収入などが上がった場合にカードローン会社に申請することで利用限度額を上げる事が出来る…かもしれない申請の事を言います。
新規の申込みの場合は属性が良く審査を通過することが出来た場合でもカードローン会社からすると「本当にちゃんと返済をしてくれるか分からない」というのが本音なので、総量規制の上限まで最初の審査で貸してくれることはほぼありません。
なのである程度カードローンを利用していてカードローン会社から信頼を得ることが出来ていた上で増額申請をする事で年収の1/3に近い利用限度額を設定してもらうことができるでしょう。
申請を行う場合は新たに収入を証明できる書類を提出する必要があり、申請が通れば利用限度額が高くなりますが、もし収入が減った状態で増額申請を行うと逆に利用限度額を引き下げられる事があるので注意が必要です。
なので増額申請を行う場合は確実に収入が上がったという場合だけにしましょう。
まとめ
以上が金利を少しでも低く借りる方法などについての紹介でした。
ただ基本的には利用限度額を上げることで金利は引き下げる事ができますが、希望額を上げて申請することで審査の難易度は上がってしまいますし、自分の収入に合った額でないと審査に通り難くなるというリスクもある事は覚えておいてください。
なので新規でカードローンを申し込む際には審査の通りやすさを優先するか金利の低さを優先するかをしっかりと考えて比較した上で、希望額を決めるるようにしましょう。