銀行個人向けローン即日融資の停止へ…審査の厳格化とサービスの縮小の可能性も?

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銀行のカードローンは消費者金融の業者を傘下に持っているので、消費者金融の良さと、銀行の良さを併せ持ったカードローンを提供できます。

改正貸金業法の施行移行は総量規制の適応される消費者金融よりも多く利用されるようになりました。

ですがそれが原因で問題も発生しており、2017年9月現在では銀行のカードローンが大きく変化する必要性が出てきています。

恐らくまだ変更などは行われると思いますが、今現在の銀行の対応をみる限り、これからも審査は厳格化へと変わっていくと思われるので、どのような対応を取ったのか紹介していきます。

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銀行はカードローンに力を入れていた

銀行は近年続く日銀の低金利政策で、お金を持っていてもそれ自体にほとんど金利が付く事がないので、利益を上げるのが難しい状態が続いていました。

その中にあってカードローンは最大十数%という高い金利を設定することが出来るので、銀行にとっては貴重な収益源として力を入れていく事になります。

その追い風になったのは、2010年に施行された改正貸金業法、利息制限法によってグレーゾーン金利の撤廃や過払い金請求などで経営が難しくなった消費者金融の大手を銀行が傘下に入れることが出来ました。

これにより今まで銀行に少なかった個人に対する貸し金のノウハウを入手することができ、さらに消費者金融会社を傘下に置くだけでなく、銀行のカードローンの保証会社とすることで審査を消費者金融業者のような迅速な審査が行えるようになり、即日融資などのサービスなども行えるようになりました。

また貸金業者には適応された総量規制が銀行には適応されなかったのも追い風になり、より顧客を獲得することができカードローンの規模も大きくなっていきサービスを拡充していく事になります。

銀行の過剰融資が問題視されるようになる

貸金業法改正後は消費者金融系の業者にはない総量規制の対象外という強みを活かして、銀行はカードローンをより展開していきます。

総量規制の適応外という事は年収関係なくお金を融資することができるので、消費者金融で総量規制にかかった人たちが多く利用し銀行の個人向けの融資額は多くなっていき、銀行業界全体の融資額は5,7兆円にまで膨らみ5年前の1.7倍にまでなっています。

ですがその裏で銀行融資での自己破産などの件数も増えてきていて、この事を重く見た日弁連は国などに対して銀行の個人向け融資に対して規制強化を求める意見書を提出しました。

銀行はこの意見書を元に

  • 収入証明書の提出基準の強化
  • 収入に対する融資できる割合の変更
  • 広告の自粛

などの措置を「三菱東京UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の所謂三大メガバンクが自主規制として行う事となりました。

特に収入証明書の提出が必要な融資額は3社とも引き下げられ、以前は数百万円の借入れを行わないと必要ではなかった収入証明書が、現在では消費者金融系の業者と同様の50万円以上の借入れを行う際には収入証明書が必要になっています。

これはあくまでも自主規制だったのでこの規制がこのまま続くのか、いつまで続くのかは不透明ではありましたが新たな動きがありました。

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銀行個人向けカードローン即日融資停止へ

2017年9月の新聞に「銀行個人向けローン即日融資停止へ」という見出しの記事が掲載されました。

これは、メガバンク3社だけでなく国内の銀行各行で行われる規制のようで、2018年の1月から開始されます。

これは上記した日弁連からの指摘による過剰融資を防ぐために時間をかけて審査をする為や、反社会的勢力の関係者との取引を行わない為に警察のデータベースとの参照を行うなどして、審査をさらに厳格化する為の措置です。

今までの銀行の信頼感に加えて消費者金融を傘下においたことで得られた手軽さを全面に押し出してきた銀行カードローンですが、今回の決定と以前の自主規制をみる限り銀行の方針が審査の厳格化へと変わっていく流れができつつあるので、銀行の個人向けカードローンの規模は縮小していきそうです。

カードローン審査厳格化でヤミ金の心配も

総量規制導入後、消費者金融では総量規制にかかり、銀行では審査に通らない人が増えていて、改正貸金業法によって減少したヤミ金がそのような人をターゲットにして増えてきているとの声もあります。

しかし過剰融資を防ぐために銀行にも総量規制を適用さるべきという議論もあり、実際にみずほ銀行では借入金額の上限を総量規制と同じ年収の1/3までという自主規制を行っています。

銀行は消費者金融で総量規制にかかった人が借りるために利用しているケースも少なくなかったので、銀行がより個人向け融資に対して厳格化していくと本当にお金が必要な人にとって借りる場所がなくなり、このまま規制のみを増やしていくとさらにヤミ金を増やしてしまう結果になるかもしれません。

なのでもしかすると、今後本当にお金が必要としている人たちのための救済措置のような法改正や対策などが行われるなどの大きな変更が行われる可能性もあるので注目しておくようにしましょう。

まとめ

紹介してきたように、銀行の個人向けカードローンは大きな転換期を迎えているようで、恐らくこれからは以前のような手軽さなどは押し出さずに、審査の厳格化を進めていく流れになっていくと思います。

過剰融資は解消されていくとは思いますが、本当に必要な人にも融資が届かなくなっていくんじゃないのかと個人的には思う所があるので、これからも何かしらの変更などが行われる可能性は高いと思います。

なのでこれからも銀行の動向には注目していくことにしましょう。