銀行が積極的にカードローンに力を入れている理由…損がなく利益も大きいから

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今や銀行のカードローンといえば当たり前ですが、少し前までは銀行はカードローンは今ほど扱っておらずほとんどカードローンといえば消費者金融という認識が当たり前でした。

ですが消費者金融よりも銀行のほうがカードローンとして利用したいと思う方も多いでしょうが、なぜ銀行はカードローン商品をより扱うようになり、積極的に融資を行っているんでしょうか。

今回は銀行が個人向けカードローンを取り扱うようになった経緯や力を入れている理由などについて紹介してきます。

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銀行が消費者金融並のカードローンを提供できるようになった経緯

銀行はかなり昔からカードローンは扱っていましたが、今ほど比較的簡単に借りる事が出来るわけではなく、審査に落ちる人はかなり多かったようです。

その銀行の審査に落ちた人が頼ったのが消費者金融のカードローンで、金利は現在よりもかなり高いですが銀行よりも審査に通る確率は高かったので利用する人も少なくありませんでした。

90年代にアイフルや武富士、アコムなどの一風変わったCMが話題となり、消費者金融の知名度は一気に高くなって身近に感じることが出来るようになったので、消費者金融を利用するハードルも下がってしまいました。

消費者金融を利用する人も増えてきた所で、過剰な取り立てや法律の穴を付いた高金利(グレーゾーン金利)などが問題になり、借金を返せなくなり自己破産する人が増え社会問題となりました。

その問題を解決するために2010年に改正貸金業法が施行され、総量規制など様々な規制が消費者金融に課せれられた上に、グレーゾーン金利の過払い金返還請求なども行われました。

規制と返還請求によってアイフルを除く全ての大手消費者金融は自社のみでの経営が不可能となり、最大手のひとつであった武富士は倒産するまでのダメージを受けることになります。

そこでアコムやプロミスなどは銀行傘下に入ることでなんとか会社を存続させることに成功し、レイクだけは銀行の完全子会社となり名前も「新生フィナンシャル」となりレイクの名前は新生銀行のカードローンの商品名としてだけ残っています。

当時でも銀行カードローンは存在しましたが、銀行はカードローンの他にも預金や為替など様々な業務があるのでカードローンにだけ注力するという事はなかなか厳しかったようです。

ですが消費者金融がピンチになった時に手を差し伸べてグループ会社とすることで、銀行があまり得意としていなかった審査を保証会社という形で消費者金融に加わってもらい、代わりに審査を行ってもらう事で銀行でも消費者金融並の早さで審査が可能になりました。

このような流れから銀行が消費者金融と同等かそれ以上のサービスをカードローンで行えるようになったのです。

銀行はリスクなしでカードローンを提供できる

紹介したような流れで銀行傘下に入った消費者金融が保証会社としてカードローンの審査を行っていますが、保証会社としての役割はそれだけではありません。

保証会社は審査を通した相手の責任も持たないといけないので、万が一審査を通した人が銀行に返済出来なくなった場合は支払えなくなった金額保証会社が肩代わりして銀行に支払わなければいけません。

これを「代位弁済」といいます。

つまり銀行は審査は保証会社に任せ、万が一お金が返済してもらえない状況になったとしても保証会社が支払ってくれるので何のリスクもなしにお金を貸すことが出来るという事になります。

助けてもらってグループ会社に入ったからと言って保証会社からしてみると不公平だと思ってしまいますが、保証会社からしてみると得意な審査を行うだけで銀行から大きな手数料がもらえるので、たまに代位弁済を行ったとしてもそれほどダメージはありません。

なので銀行からしてみれば保証会社に手数料は払っていますが、その分カードローンからの利息の収入があるのでそれほど痛くはないので、比較的銀行と保証会社が共に利益を得ているwin-winの関係となっていると言えます。

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カードローンは実は高金利

銀行カードローンというと低金利で利用できるというイメージがあると思いますが、消費者金融のカードローンと比べると確かに100万円以下の金額をかりる場合は銀行カードローンの方がお得に利用することが出来ます。

ただし、それはカードローンというカテゴリーの中の事であって他のローン商品と比べると最低でも年利が14%というのはかなりの高金利です。

例えば自動車ローンや住宅ローンと比べてみると一番高い金利であっても年数%程度となっていることがほとんどです。

もちろん住宅ローンや自動車ローンは何に使うかはっきりしている事や、何度も借入れが出来ない点などカードローンとは違う点はありますが、同じローン商品として見てみると年14%というのは高金利と言えます。

つまりカードローンは高金利な上に、基本的には自動更新で長く利用することができ、何度も借入可能なので、銀行としてみれば大きな利益を長く獲得できるので収益としてとても重要な役割を果たしているという事になります。

このような理由も銀行が積極的にカードローンに力を入れている理由の1つです。

超低金利やマイナス金利も要因のひとつ

銀行カードローンのほとんどが変動金利を採用していて、この変動金利は金融情勢などで金利が変化する金利方式ですが、金融情勢以外にも金利が変化する要因があります。

その要因とは日銀(日本銀行)の金融政策です。

金融政策とは経済を良くするためにお金の価値や金利などを変更する政策のことを言い、銀行の金利もこの金融政策の影響を受けることになります。

2018年現在ではマイナス金利政策がとられ住宅ローンなどの金利もかなり低い水準になっています。

とくにカードローンに関係してくるマイナス金利とは、通常であれば銀行は預金などを全て自分の銀行に置いておくのではなく、必要以上のお金は私達が銀行に預金するように銀行も日銀に預けて預金をしています。

その場合にこれも私達の預金と同じように、預けた金額に応じて利息がついて貯蓄を増やすことが出来る仕組みになっていて、銀行の預金ですから個人とは桁がちがい少しの金利でも大きな利息がつき銀行の収入源となっていました。

ですが現在採用されているマイナス金利では利息が付くどころか一定以上預金していると逆にお金をもらいますよという政策です。

これは日銀に貯め込んでおいても得することはないから、どんどん融資を行って経済が回るようにして下さいという意図です。

そのような事から銀行としても日銀に預けておくだけでは損になるので、カードローンだけに限りませんがさまざまなローンで積極的に融資を行っています。

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まとめ

以上が銀行がカードローンを積極的にカードローンを提供している理由などについての紹介でした。

銀行がカードローンを提供するのはやはりリスクがほとんどないという点が最も大きいと思います。

リスクなしに高収益を出してくれる商品を積極的に推していかない理由はありませんからね。

銀行カードローンは最近さまざまな自主規制をおこなって消費者金融との差が無くなりつつありますが、それでも口座を利用してのサービスや低金利であったり銀行だから安心して借りる事が出来るなど多くの強みを持っています。

銀行カードローンを自主規制だけではなく、法規制をしたほうがいいのではという声もあるのでどのような流れになるのかは分かりませんがしっかりと注目していきましょう。